海外旅行体験記 ∼ お客様やスタッフの、現地滞在レポートをご紹介!

8日目

東京(成田)羽田大阪(関西)

スリランカ8日目写真01成田到着の1時間くらい前まで寝ていた。目を覚まし、窓の外を見ていると、富士山を見ることができた。
11:00、定刻より50分早く成田に到着。入国審査へ向かう途中、検疫カウンターでは、香港、ベトナムで猛威をふるっているというSARS に関する注意書きのビラが配られている。
スムーズに入国手続き、荷物引取、税関を抜け、到着ロビーへ。

到着ロビー出てすぐの宅配カウンターから自宅にスーツケースを送る。関西地方へは1,790円。これで羽田空港への移動がスムーズにできる。
到着時、成田の外気温は18.4℃あった。出発前はコートを着ている人が多かったのに、1週間でかなり暖かくなっていることに驚く。

スリランカ8日目写真02成田-羽田間の移動はリムジンバス(3,000円)が最も便利であるが、予約している羽田15:50発のNH147までは時間があるので、京成スカイイナー(1,920円)で上野まで行く。京成上野駅からJR 上野駅までの徒歩移動の5分間、東京ミニ観光。最近の東京は来るたびに巨大なビルがどんどん増えているという印象があるが、ここ上野は自分の学生時代の様子と全く変わらない。

JR 京浜東北線快速(160円)で浜松町、東京モノレール(470円)で羽田空港へ。羽田空港には13:30には到着する。昼食をとり、出発までの時間をビールを飲んで過ごす。15:50関西空港へ。

17:00ほぼ定刻に関西空港に到着、家路についた。

7日目

観光スポット新都・スリー・ジャヤワルダナプラ(コッテー)、ホテルランカ・オベロイ・ホテル、コロンボ・ヒルトン、
ショッピングメイン・ストリート、ショッピング宝石店、ホテルエアポート・ガーデン・ホテル
夜:コロンボ空港発

[機中泊]


7:00起床。シャワーを浴び、7:30に部屋を出て足早にホテル外観の写真を撮る。

スリランカ7日目写真01

7:45からブッフェの朝食をとり、8:40ホテルを出発、コロンボへ。
海岸沿い道路を北上する。
強行日程の疲れで、車中寝てしまう。
スリランカ7日目写真02
11:00頃コロンボに隣接するスリー・ジャヤワルダナプラ(俗称:コッテー)に入る。1984年以降のスリランカの行政上の首都である。道路は2~3車線で信号もある整備された道路。日本の熊谷組が造成した道路で、あまりに整然としており、スリランカらしくない。国会議事堂の前で車を停め、周囲の撮影をする。議事堂前には芝生の大きな公園が広がり、たくさんの若者達がところどころでクリケットを楽しんでいる。

スリランカ7日目写真03車に乗り、海岸沿いに出てを北上するとすぐにコロンボ市内に入る。
(境界線がどこか気付かなかったが。)
スリランカ7日目写真04左手にアメリカ大使館、イギリス大使館を見過ごし、右手すぐ日本人に人気のホテルの1つランカ・オベロイ・ホテルを視察する。
エントランスから入り、客室棟に進むと、広い吹き抜けに巨大なバティックが垂れ下がっており、驚く。7階は日本人用のフロアで、エレベータを降りるとカタカナで「アサヒフロア」と書かれている。客室は日本人が好むセパレートのツインベッドで、部屋の案内書は日本語、バスルームにはゆかたを用意している。

続いて、同じく日本人宿泊客の多いコロンボ・ヒルトンへ。都市の中心に位置する巨大ホテルはリゾートチックである。広い敷地には緑が多く、大きなプールもある。レストランは7つあり、1階には日本レストラン「銀座芳せん」がある。ここで昼食をとる。

店内に入ると「いらっしゃいませ」という威勢のいいあいさつで出迎えてくれる。寿司カウンター、鉄板焼きコーナー、座敷の個室もある。窓の外には日本風の庭園が見える。マネージャーはじめ、スタッフは日本語が堪能である。TV では衛星放送のNHK のニュースがついている。
座ってメニューを見ると様々な定食があり、だいたい800ルピーくらいである。他国の日本料理に比べると安いのではないか?ビールはちょと高めでLION が270ルピー、日本のKIRINは525ルピーもする。
ツアー用の和食のセットメニューを出してもらう。海外で食べる日本食は、おそらく日本で食べたら大した味でないだろうに、おいしく感じるのは何故だろうか?
パーリタさんは東京に1年住んでいたというが、天ぷらをどこにつけるのかとか、刺身は全て醤油につけていいのかと質問してくる。
「おいしいね」とマネージャーに言うと機嫌をよくしたのか、「当店で一番人気はざるそばですので、一度試してみてください」とサービスで出してくれるがこれはおいしくない。

スリランカ7日目写真05

昼食後、館内の視察をする。部屋はランカ・オベロイよりも広めで窓からの見晴らしがよい。室内には、ドライヤー、電気ポット、セーフティーボックス他必要な設備は完備されている。

スリランカ7日目写真06

14:00頃コロンボ・ヒルトンを出て、空港に向かうまでの時間をショッピングで過ごす。まず、現地のガイドブックや観光地の写真集を買いたいと思い、本屋に行ってくれと頼む。市内に3 つあるという大きなブックショップに行ってもらうが、いずれも日曜日は休業している。仕方がないのであきらめ、スリランカの物産がそろう民芸品店へ。

スリランカ7日目写真07
紅茶・スパイス等の食料品、置物、仮面、バティックその他スリランカ独特の雑貨が品揃え豊富で、比較的安い。いっきにおみやげ物を買ってしまいたいという観光客には、便利で安心できる店である。この店にガイドブックと地図が売っていたので、購入する。大判の観光地図が90ルピー、キャンディのペラヘラ祭のことを日本語で紹介したハードカバーの写真集が400ルピー。

スリランカ7日目写真08続いて宝石店へ。アジアのどこの国へ行っても、宝石は名産品として必ず現地ガイドが薦めるが、ここの宝石は本物である。紀元前10世紀、ソロモン王がシバの女王のハートを居とめるのに使ったルビーにはじまり、様々な国がこの国を支配してきた歴史の原因のひとつは豊かな宝石の産地としても魅力であった。チャールズ皇太子がダイアナ姫に贈ったスリランカ産ブルーサファイアの婚約指輪が、宝石の産地としてのスリランカを有名にした。主な産出石は、ブルーサファイア、アアレキサンドライト、キャッツアイ。
訪れた宝石店では、日本語の流暢なオバサンが石の説明をしてくれた。この店で最も安い石は2000円~、最も高いものはキャッツアイで540万円相当とのことである。オバサンは、自分は旅行会社の人間で買う意思がないことをわかってくれていながら押売り口調ではなく、いろいろと話を聞かせてくれた。
スリランカ7日目写真09スリランカ7日目写真10
その後メインストリートへ。
赤と白の縞模様が美しいジャミ・ウル・アルファー・モスクがランドマークとしてそびえる通りには、衣類を中心とした商店、出店が所狭しと軒を連ね、賑わっている。 双子ちゃんへのお土産にベビー服を買う。夏物の上下の洋服で220ルピー。コットンで縫製もしっかりしている。男の子用と女の子用で黄色とピンクのペアで買う。この時点で15:30、特に見たい所もないので、空港に向けて車を進める。普通に行って市内から空港までは、1時間くらいかかるそうである。

スリランカ7日目写真11空港近くのエアポート・ガーデン・ホテルで車を停める。タージグループのこのホテルは敷地が広く、建物自体は古そうであるが、落ち着きがあって良い雰囲気である。トイレを拝借して、日本帰国の為、冬ものの服装に着替える。
スリランカ7日目写真12
車に乗って10分ほどで、バンダーラナーヤカ国際空港に着く。17:40。他国では、2時間前チェックインの空港が多いと思うが、ここでは、基本的に3時間前空港到着が目安らしい。
車を降り、世話になったドライバーと握手をし別れる。
入り口手前にカウンターがあり、ガイドが空港内に入る場合は入場料130ルピーを支払わなければならない。ポーターを頼む場合は、30ルピー。頼まずに自分で荷物を持って入る。

スリランカ7日目写真13 まず全ての荷物と身体のセキュリティーチェック。通路を通って建物に入ると出発のロビー。数店のみやげ店がある。ここまたはチェックイン手前に出国カードが置いてある。
チェックインカウンターにはガイドが入れない。パーリタさんともお別れ。

別れてすぐ、チェックインカウンター前で、全ての荷物を空けられてのセキュリティーチェック。この作業に時間がかかるので、3時間前に空港に到着していなければならないのかもしれない。
チェックを終え、チェックインカウンターへ。ここにある両替所でルピーを再両替できる。出国手続きの向こうの免税店ではルピーが使用できない。手持ちのルピーは出国税の1,000ルピーを除けて、600ルピーほどであった。再両替には入国時に両替した時のレシートが必要だというが自分はこの時すでに持っていなかった。「ほんとはだめなのよ」と言われながらも「I lost may receipt 」とサインして6米ドルを受け取る。

スリランカ7日目写真14チェックインカウンターに並ぶ。途中ポーターが割り込んできて気分を悪くしながらもやっと自分の番が来る。
チケットとパスポートを出してスーツケースを渡し、搭乗券がすぐもらえるものと思っていると、「後ろで待ってろ」と係員から言われる。列から外れ、しばらく待っているが搭乗券をなかなかくれそうにない。
空いたところで、「私の搭乗券はいつもらえるんだ?」とさきほどの係員に尋ねると、19:30だという答えが返ってくる。今回の私の視察のチケットはスリランカ航空の計らいで用意してもらったAD 券(AGENT DISCOUNT )であったのだが、AD 券のチェックインは他の旅客の手続きが済んでからだという。19:30までは後1時間30分もある。空港内の視察も十分にしたいという考えもあり、余裕を持って空港に来たのに、とんだ足止めをくらう。チェックインカウンターから外に出ることもできず、タバコも吸えないし、ここにはトイレもない。ベンチに座ってひたすら待つ。

スリランカ7日目写真1519:30カウンターに行くとさきほどの係員はいない。他のスタッフに「19:30に私の搭乗券をもらえるはずなのだが」と言うと、「まだ渡せない」といわれる。「いつもらえるんだ?」と怒って聞くと「いつという約束はできない」と返ってくる。そこからカウンターでひたすら交渉し続けるがなかなか搭乗券を渡そうとしない。
私のスーツケースはベルトコンベアで送られず、カウンターの内側に置かれたままである。「帰られへんのとちやうか」という心配でイライラする。

20:05私のスーツケースがベルトコンベアに乗せられ、ようやく搭乗券を受け取る。横柄な渡し方だが、安心する。急いで順路を進む。まず出国税(1,000ルピー)を支払い、出国手続き。その後、搭乗ロビーに出る。搭乗ロビーは2階構造になっており、1階は数店の店と搭乗待合室、搭乗待合室の入り口で搭乗券の半券が回収されるので、一旦入ってしまうと、出ることができない。2階には免税店と数店の民芸店、レストラン、仮眠室、シャワールームがある。自分が搭乗ロビーに入った時には既に待合室の旅客が飛行機へと運ばれるバスに乗り込んでいるところであった。急いで2階に上がり、2階の様子をカメラにおさめ、喫煙室でタバコを5息ほど吸って1階に戻り、バスに滑り込む。

スリランカ7日目写真16

20:45定刻どおり飛行機はバンダーラナーヤカ国際空港を飛び立った。
マーレーまでの約1時間半のうちにサンドイッチとヨーグルトの軽食と、ジュースが出てくる。
予定通りマーレーに到着し、1時間の滞在中は機外に出れず、清掃スタッフが乗りこんできて清掃。
マーレーからの旅客の搭乗が完了し、だいたい80%くらいの席の埋まり具合である。コロンボ空港のチェックインカウンターのスタッフは「OVER BOOK 」と言っていたのに。
定刻モルディブ時刻で22:15マーレーを飛び立ち、帰国の途へ。

機中、今回の旅行を思い返す。スリランカにある観光素材のうち、できる限り多くを見てまわりたいのだというこちらの希望と、現地の不可能だというやり取りを繰り返し、間際まで行程が変更するドタバタのまま出発した。パーリタさんの口からも「こんなハードなスケジュールは初めて」という言葉が出た今回の旅行は、確かにハードな詰込旅行となった。旅を振り返って、最も印象に残るのは緑。国中どこに行っても視界に入ってきた色である。シギリヤ・ロックの頂上から眺めた360度の熱帯雨林、カンダラマ・ホテルを包み隠すジャングル、ヌワラ・エリヤの一面の紅茶畑、シンハラージャの原生林、移動中不意に垣間見えた山と滝で構成された素晴らしい風景...。九州より大きく、北海道より小さいという国土には共存し、保護されている緑にあふれ、そのダイナミックさは想像を超えていた。
自分のこどもが大きくなった時に、一緒に連れてまたここを訪れたいと強く思った。

マーレーを出発し、全てを無事終えた安心感の中、ビールを飲み眠る。
途中ご丁寧に起こしてくれた機内食は、ざるうどん等の日本食もあり、味は悪くないが、睡魔が優先してあまり食べずにひたすら眠り続ける。

6日目

観光スポット大自然の王国・ウダ・ワラエ国立公園(ジープ・サファリ)、観光スポット固有動植物の楽園・シンハラージャ森林保護区世界遺産観光スポット南欧の雰囲気漂う城塞都市・ゴール旧市街とその要塞世界遺産ライト・ハウス・ホテル、ベントータ・ビーチ・ホテル

[ベントータ/ベントータ・ビーチ・ホテル泊]


4:30日本から持ってきた目覚まし時計が鳴り、起きてシャワーを浴びる。昨晩依頼したモーニングコールはかかってこない。5:20に自分で荷物を持って玄関に行くと、ドライバーが車を磨いていた。パーリタさんの部屋もモーニングコールがなかったらしく、10分ほど遅れてようやく来る。モーニングコールがなかった事をボーイに対して怒っているが、自分には遅れてすみませんと謝らない。
15分遅れの5:45にホテルを出発し、ウダ・ワラエ国立公園の入り口に向かう。

20分ほどで入り口に着く。まだ日は昇っておらず真っ暗である。6:00から入場できるということだったが、受付けにはまだ人がいない。10分ほどして係員が目をこすりながらようやく出くる。ジープに乗り換え、ジープ・野生の王国に踏み込む。

スリランカ6日目写真01

ウダ・ワラエ国立公園は、国中に数カ所ある国立公園の中で、最も象の頭数が多いと言われている。
広大なジャングルに日が昇り始める風景がとても美しい。
薄明かりから日が昇って明るくなるまでの時間の短さに驚く。明るくなってすぐに1頭目の象と遭遇する。
さらに車を進めると数頭の象の群れが進路を塞いでいた。群れに近
づいてエンジンを止める。静かに観察していると、触れるくらいの近くまで来る。小さな小象もいてかわいらしい。ジープに同乗した現地係員が象を兆発すると、いきなり耳元で象が大声を発し、びっくりしてカメラを落としそうになる。
エンジンをかけると、象は逃げるようにジャングルの中に消えて行った。象は臆病な動物で、自分が人間よりも大きな体を持っていることを知らないとパーリタさんはいう。

スリランカ6日目写真02

スリランカ6日目写真03広大な草原をひたすら走る。途中孔雀や様々な種類の鳥を観ることができる。孔雀は朝だけ木の上にとまり、昼間は地面にいるそうである。

スリランカ6日目写真041時間くらい走ったところで湖の淵の広場にたどり着き、ここで車を降りる。
水辺にはフラミンゴや美しい色の水鳥が羽を休めている。あやうく象のウンコを踏みそうになる。しばらくしてヨーロッパ人のジープがやってきて、彼らはかなり興奮していた。

ここから天気の良い日なら遠くアダムス・ピークも見る事ができるらしい。アダムス・ピークとはシンハラ語ではスリー・パーダと呼び、そそりたった山の上に寺院がある聖山である。
15分ほどそこで時間を過ごし、自然の放尿もして再びジープに乗る。

スリランカ6日目写真05

スリランカ6日目写真06「象と鳥以外の動物が観たい」とドライバーにリクエストする。ここでは他に大きな動物では、ワニ、ヒョウ、オオトカゲ、イノシシ、シカが生息している。小動物は多種生息しているが、ジャングルに隠れて観れることは稀だという。ワニかヒョウが観たい!水溜りが大きくなったような池や道のないところに入り込んでもらうが、結局観ることができず、野生の王国を退場した。

8:35サニーに乗り換え、西へ。目的地はシンハラージャ森林保護区である。これまでの行程で最も細い山道を車はスピードを抑えながら進む。シンハラージャはスリランカにある7つの世界遺産のひとつであるが、唯一の自然遺産である。世界遺産に指定されるほどの森林を目指しているのだから、道が悪くなっていくのも当然かと納得する。途中車窓から滝も数カ所見られた。車は田舎どころか、本物の原生林にどんどん入っていく。

スリランカ6日目写真0711:30シンハラージャの入り口のレストハウスに着く。
入場券売り場で外国人用の入場料をパーリタさんが払うと、専用のガイドが同行してくれる。普通にじっくり歩いて観るためには14kmを4時間くらいかけて巡るのがよいそうなのだが、自分はこの後ゴールに行く予定もあるので、6kmを2時間で歩くことにする。

スリランカ6日目写真08シンハラージャが世界遺産に指定された理由の大きな1つとして、ここにしか棲息しない固有種の動物が確認されているだけで83種もあるということだそうだ。
橋を渡ったところからが原生林。足場の悪いところや、川の石の上を渡ったりして、最初は辺りを観る余裕がない。途中から慣れだし、カメラを持ってじっくり周囲を観察しながら歩きはじめると、自分が本物のジャングルに踏み込んでいたことに気付かされる。注意して観ていると、サルやトカゲ、リス、色々な動物に遭遇する。大ムカデが道を這っていて、木の先でつっつくと、丸まって防御の姿勢を取る。1分くらいするとまた元に戻り、何事もなかったように這い始める。

スリランカ6日目写真09

ピッチャー・プラントは筒方の植物で、蓋が開いている。ここに昆虫が入ると、蓋が閉まりその虫を食べる仕組みになっているらしい。

スリランカ6日目写真103km歩いたところで、リサーチ・センターという建物があり、中では遠足の学生達が弁当を食べている。この場所で標高475mある。来た道とは違う経路で戻る。
2時間といわれていたが、1時間半で6kmの行程を終える。

13:10出発、ゴールへ。

道中、昼食場所がなかなかなくて困る。15:00にようやく道路沿いのローカルなレストランを発見し、入る。
ほったて小屋のようなレストラン。6日目にして初めて、外国人用のレストラン以外の店での食事である。米を野菜などと一緒にチャーハン風に炒めたものに、カレーソースをかけて食べる。腹が減っていることもあってかかなりおいしく、完食する。飲み物はビールがなかったので、コーラを飲んだ。

再び車でひたすら走り、17:00頃にようやく海岸道路に出る。久しぶりに見る海。スリランカ南西に広がる黄金海岸。かつてここにたどり着いたマルコ・ポーロが絶賛した海岸。海岸沿いの道路を南下し、ゴールには日が落ち始める17:40に到着する。7つ目の世界遺産「ゴール旧市街とその要塞」、名前のとおり世界遺産を巡ってきた自分の今回の旅のゴールである。
16世紀にポルトガルがここに漂着し、この国を統治した。城壁に囲まれ、シンボルである時計台と燈台が美しい町並は、南欧の古い街の様子に似ている。

スリランカ6日目写真11

時計台から見渡せる緑のスタジアムはクリケットの球場である。スリランカでは、クリケットが最も盛んなスポーツで、いたる所でこども達がクリケットに興じている姿を見る事があった。ちなみに国技はバレーボールだそうだ。

18:30ゴールで最高級のライト・ハウス・ホテルを視察する。カンダラマ・ホテルと同じ設計者の作品であるホテルは、なるほどと思わされるほど、美しい海岸とポルトガル人が上陸した歴史に調和した素晴らしいホテルで、いたるところでムードをかもし出す演出が見られる。

スリランカ6日目写真12

スリランカ6日目写真13施設をひととおり見終える頃、海に日が沈む。
島の南西に位置するここから観る夕日の美しさは「美しい」という言葉の他に表現する言葉が見つからない。

ライト・ハウス・ホテルを出たのは19:00。沈み行く夕日を見終えてからなので、真っ暗である。黄金海岸沿いの道路を北上する。2車線以上の整備された道路が久しぶりだなぁと思う。ビーチリゾートが並ぶこの道路沿いには、様々な店が並び、アジアのビーチらしい雰囲気が続く。

スリランカ6日目写真14
20:00ベントータ・ビーチ・ホテルに到着。ベントータビーチでは、タージ・エキゾティカに次ぐデラックスリゾートである。部屋も広く、バスタブはないが、その他設備で不自由はない。腹が減ったので、荷物を部屋に入れてすぐレストランに向かう。
たくさんの人でほぼ満席のレストランにはやはりヨーロッパ系が多いが、韓国人旅行者も数人見られた。ブッフェスタイル。レストランを出た広いテラスでは、様々なバーベキューメニューもある。


夕食を終え、部屋に戻った頃、ドンドンという大きな音がするので、バルコニーに出てみると、ビーチ手前の庭園で大きな花火があがっていた。
今日はかなり疲れたので、シャワーを浴び、早めにベッドに入る。部屋の外はヨーロッパ人達がにぎやかである。これまで毎夜ホテルを転々と滞在してきたが、どこに行ってもヨーロッパ系の観光客は夜元気である。別にホテルの壁が薄いわけでないが、自分が寝る頃にはベッドに居て聞こえるほど騒がしい。どのホテルに行ってもたくさんのヨーロッパ人が滞在していて、いったい何人のヨーロッパ人がこの国に来ているのかと考えさせられるほどであったが、昼間観光地ではあまり見かけなかった。彼らは遺跡を観にくるというよりもビーチや森林のリゾートホテルそのものを楽しみにきているようである。
22:00おやすみなさい。

5日目

観光スポット紅茶工場、ホテルザ・ティー・ファクトリー・ホテル、センチュリア・ホテル

[エンビリピティヤ/センチュリア・ホテル泊]


5:45起床。シャワーを浴び、6:30から朝食。このホテルのブッフェも洋食は充実している。が、洋食嫌いの自分はあえてエッグ・ホッパー(目玉焼きのとクレープのあいの子のような食べ物)と、ストリング・ホッパーという麺にシーフードカレーをかけて食べる。基本的に外国に行けば、その地のものを食べるというのが主義であるが、その主義は時に無理をしている場合もある。特に中国に2週間行ったときは途中で絶えられないと思ったこともあった。しかし、この国の料理は自分の舌にあう。私だけでなく、だいたいの日本人は好むのではないか?自分は特にシーフードカレーがお気に入りになっていた。
食事を終え、チェックアウト。清算をするが思ったより高い。夕食時のレストランのTHREE COINS の瓶が225ルピー。部屋のミニバーから1本抜いたハイネケンの缶が313ルピー。昨晩への家への電話代は5分ほど話しただけだが1,680ルピー、合計 2,218ルピーを請求され、カードで払う。

7:00ホテルを出る。今日は全行程中で移動時間的に最もきついと思われる日である。当初日本から出発前の予定では、この日の午前ペーラーデニヤ植物園を観てからヌワラ・エリヤ、ウダ・ワラエという行程になっていたが、道路事情から考慮して、絶対無理だろうと思い、昨日のうちに植物園に行って今日の出発を早くしたのだった。
キャンディの渋滞を抜け、車は南下。車窓の景色はまた緑一色となり、山中へと入っていく。2時間も走ると一面茶畑ののどかな風景に包まれていた。セイロン・ティーの本場である。標高1,800mくらいということで、寒い日もあるらしいが、今日は日差しが強く暑い。

スリランカ5日目写真01

スリランカ5日目写真029:30グレンロッチ・ティー・ファクトリーに到着。紅茶の精製工場の見学と、試飲をする。試飲する部屋の壁面には昔の工場の様子の写真が飾られているのだが、先ほど見学した工場の機械、精製の方法が昔からほとんど変わっていないことがわかる。紅茶の等級は上から、シルバーチップス、B.O.P.F 、B.O.P.、O.P.、B.P.で、日本人はB.O.P.F 以上を好むということだ。

30分ほど滞在して、ザ・ティー・ファクトリー(ホテル)のあるカンダポラ方面へ向かう。途中ヌワラ・エリヤの市内を通る。シンハラ語で「ヌワラ」とは「町」を、「エリヤ」とは「日差し」を意味する。イギリスの植民地時代には避暑地として栄えた。市内は今もその面影を残し、競馬場やアジアで最初に造られたというゴルフ場等もあり、町の雰囲気は他の町とは全く違う。

スリランカ5日目写真03市街からまた茶畑の山道に入り、11:30ザ・ティー・ファクトリー(ホテル)到着。一面紅茶畑に囲まれたホテルは、元紅茶工場の建物をホテルに改築したものらしく、外観は、紅茶工場そのままで、銀色の強い日差しに輝く姿は周囲の緑の中に調和している。

スリランカ5日目写真04 館内に入ると、木目のアンティークな内装で、吹き抜けに面して、現在ではめずらしい引き戸のエレベータがある。
1F はロビーと、レストラン、バーである。リゾートとしての設備としては、地下に紅茶畑を見ながらトレーニングできるジムと、サウナがある。ホテルのオプショナルとして、乗馬やバードウォッチング、茶摘体験等も安値で設定されている。
アンティークなエレベータに乗って部屋を見せてもらう。思ったよりもゆっくりゆっくりと登り3階でおりる。
吹き抜けの下を見下ろすと、昔使用していた発電機が見える。

スリランカ5日目写真05 部屋に入ると大きめの窓から見える茶畑の緑が大きいのが印象的。バスルームにも大きな窓がある。このようなノスタルジックな演出の中で英国植民地時代にタイムスリップして過ごす時間というのは、ここ以外では味わえない魅力である。
1F のレストランに行き、昼食。魚・牛肉・チキン等の中からチョイスするコースメニューで、自分もパーリタさんも魚を選ぶ。鯛のソテーに海老フライ。味はかなりよい。食後のデザートはフルーツか水牛のミルクで作ったヨーグルトから選べ、パーリタさんの薦めどおり水牛のヨーグルトにする。味は日本で食べるヨーグルトよりも酸味がなく、マイルドな味。キャラメルソースと合っておいしい。

スリランカ5日目写真06

13:20車に乗り、さらに南のウダ・ワラエ国立公園を目指す。
1時間ほど走ったところ、目前で大型バス同士の衝突事故が起こる。

スリランカ5日目写真07

1台はコロンボから学生を乗せてやってきたバスでこのあたりの山間の道に慣れていないドライバーが運転していたとのこと。ただでさえ細い道を大きなバス2 台に塞がれ、身動きできない状況となる。後ろには次々車が連なり、皆車を降りて観にくるものだから、大勢の人でごった返す。5分後、バイクに乗った警官が到着し、事情聴取が始まる。いったいどれくらいここで足止めを食らうのか、今日はこの後長距離の山間道を抜け、ウダ・ワラエ国立公園でのジープサファリを予定している。焦るがどうすることもできない。

しかしながら、以外にも30分ほどで聴取は終わり、皆でバスを押して動かし、そこを抜け出すことができた。

茶畑を抜ると、そそりたった岩山の美しい風景が広がる。

スリランカ5日目写真08

インドの神話にも出てくるという美しい写真で車を停め写真を撮る。
雄大な風景の中車を進める。くねくねの山道も、周囲にどんどん美しい景色が移り変わっていくので、苦にならない。

平地の道になり、ひたすら走る。
動物が公園から出ないように電流を流しているフェンスが見えはじめ、ウダ・ワラエ国立公園の入口には、17:45到着する。そこで初めて17:00までに入場しなければジープ・サファリができないことを知る。なんとか入らせてもらえるよう交渉するが、受け入れてもらえず、仕方なく明日の早朝に再度来ることにする。

19:00エンビリピティヤという小さな町に入る。日本人はまず来ないだろうと思われる町。センチュリア・ホテルというホテルにチェックインする。予想していたよりも悪くない。コロイナル風で部屋も広く、落ち着ける。今日の宿泊客は自分達の他にドイツ人ファミリーが1 組だけのようである。
スリランカ5日目写真09 スリランカ5日目写真10
19:30から夕食、明日にずれ込んだジープ・サファリにより行程の調整をパーリタさんとする。
明日は5:30ホテルを出発することになった。レストランはもちろんその時間我々2人だけのためには、開けてくれないので、お弁当を依頼する。
4:30に起きなければならないので、22:00早めにベッドに入る。

4日目

観光スポットピンナウェラ象の孤児院、観光スポットペーラーデニヤ植物園、観光スポット仏歯を護ってきた古都・聖地キャンディ世界遺産(レイク・ビューポイント、マーケット、仏歯寺、キャンディアン・ダンス)、ホテルイールズ・リージェンシー・ホテル、ホテルマハウェリ・リーチ・ホテル

[キャンディ/マハウェリ・リーチ・ホテル泊]


5:50に起き、湯船に湯を貯めて、日本から持ってきた入浴剤を入れ朝風呂に入る。
6:30夕食と同じレストランでブッフェの朝食。朝も種類が多い。
19:30ホテルを出発。非常に満足度の高いホテルだった。
スリランカ4日目写真01
象の孤児院に向かう。ドライバーが近道だというクルネーガラ経由で行くが、予想外に時間がかかり、10:30孤児院着。9:15からやっているここの名物・哺乳瓶での赤ちゃん象の授乳を見逃してしまう。象が水浴びをしている川を観てからすぐに出発。車中、パーリタさんの時間の読み間違いに対して叱る。

スリランカ4日目写真02そこから1時間ほどで古都キャンディ[世界遺産]に着く。スリランカ第2の都市ということもあり、市内では車が結構渋滞する。
昼食時になったので、地球の歩き方のおすすめレストランに掲載されているチー・チョン・チャイニーズ・レストランで食べることにする。店内は汚らしく、お客様は連れて来れないなと思う。2階の窓際の席に座り、雑踏を下に眺めながら、チャーハンや麺、シーフードを頼む。麺はあんまりだが、海老の炒め物、チャーハン等はなかなかいける。
ビールは90ルピー。やはりホテルよりも安い。
食後、13:15出発。郊外のペーラーデニヤ植物園へ。

スリランカ4日目写真0313:30 着。14世紀の王パラークラマ・バーフ3世が王妃のために造った庭園である。総面積5.6平方kmという広大な敷地の全てを回ることはできないので、散程度に歩く。乗入れ料を払うことで車やバイクでも入れるらしいが見かけない。牛がひっぱる車に乗って回ることもできる。園内では外国人が少なく、遠足の小学生の集団、カップルが多い。スリランカの学生は男女とも白の上下の征服を皆着ている。小さいこどもは目がくりっとしていてかわいらしい。外人の自分に対してよく無邪気に「ハロー」と手を振ってくれる。「おはようございます」と日本語であいさつしてくれるこどももいた。
30分ぐらい歩いて、植物園を後にする。

スリランカ4日目写真04
レイク・ビュー・ポイントという高台からキャンディの町を見渡せる場所に行く。
スリランカ第2の都市というが、小さな町である。
雨が降り出しあまりきれいな景色は見られない。
(左写真はレイク・ビュー・ポイントから見た仏歯寺)


スリランカ4日目写真05
その後、キャンディ・マーケットへ向かう。途中、この小さな町の割には大きな刑務所のそばを通る。
マーケットは2階建てのビルで、1階は果物・野菜・肉・魚・スパイス、2階は衣類・雑貨の商店が所狭しと並び、呼び込みの声で賑わっている。果物屋では、バナナ・ジャックフルーツ・ライム・ココナッツ・マンゴス チン等、南国ならではのあざやかなフルーツが盛りだくさんに積まれ良い香りがする。
最近デジカメの調子が悪いので、万が一今後の行程で再起不能になった場合の為に、使い捨てカメラを買いたいと思い、メインの繁華街で数点フイルムショップをまわる。予想外に高い。27枚撮でフラッシュ付のものが、1200ルピーくらい。「1,000ルピーにしてくれたら買う」と言ったが下げてくれないので、結局買うのをやめた。パーリタさんいわく、使い捨てカメラを買うのは外国人ぐらいなので高いということだ。

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雨が止みはじめた頃、仏歯寺へ。まず、すぐ脇にあるクイーンズホテルを視察。150年以上の歴史をほこるコロニアル建築のこのホテルは、古都に調和していい雰囲気をかもし出している。エアコンもなく、設備が立派とはいえないが、この町に滞在するのならこういったホテルがよいのかもしれない。


スリランカ4日目写真07歩いて仏歯寺に入る。門を入って緑の緑地の中を歩いていくと、八角形のシンハラ建築様式の堂が見えてくる。途中パーリタさんが寺の職員にチップを渡し、その彼が案内してくれる。寺に外国人は少なく、制服を着た現地の学生が多い。靴を預け札をもらい、入り口へ。なぜか男性用と女性用で分かれている。中に入ると入場券売り場。入場料は200ルピーであるが、カメラを持ちこむ場合は別途100ルピーを請求される。まず、仏歯が納められている本堂に入る。
この仏歯は、紀元前543年インドで仏陀を火葬した際その中から手に入れ、その後4世紀にインドのオリッサ州カリンガの王子が頭髪の中に隠してセイロンに持ち込み、アヌラーダプラに奉納したものといわれている。その後都が移る度にいっしょに運ばれ、最後にキャンディのここに落ち着いた。本堂は2階構造になっていて職員の案内で仏歯が納められているすぐそばまで行かせてもらうが、仏歯は銀色の美しい扉の向こうで観ることはできない。

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本堂を観た後、仏歯がこの寺に至るまでの物語を絵でわかりやすくたどることができる部屋、博物館等、敷地内を散策する。

スリランカ4日目写真09続いてキャンディアン・ダンスの鑑賞までは時間があるので、イールズ・リージェンシーホテルを視察に行く。
車で約10分。川沿いに位置するデラックスリゾート。カンダラマ・ホテルと同じアイッケン・スペンス・ホテルズのマネッジメントである。プールを挟んで棟は2つに分かれ、渡り廊下で繋がれている。部屋は広く、設備はひととおり完備。高級感と実用性を兼ね備えたホテル。
仏歯寺近くのキャンディ・カルチュアル・センターに戻る。18:00からキャンディアン・ダンスが始まる。17:30に入る。入り口で踊りのプログラムを日本語で書いた紙をもらう。キャンディアン・ダンスはキャンディを中心とする一帯に広がるダンスを総称した呼び名であるが、正式にはウダ・ラタ・ナトゥム(高地の踊り)。

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健康・繁栄・病気よけを目的とするキャンディ地方の最も代表的な民族儀礼である。会場に入ると、2階構造のシアタースタイルで、1階の前列5列くらいは既にヨーロッパ人で埋まっている。中には安っぽいアクセサリーの売り子が数人徘徊していて、ヨーロッパ人の客と交渉をしている。1階中央くらいの席に座り、開演を待つ。

予定より10分ほど遅れて大きな太鼓の音とともに開演。仏陀に祈りを捧げる踊り、コブラを模した踊り、仮面をつけての踊りと続く。バック転の連続等飽きさせない内容。30分ほどでひととおりの演技を終え、舞台挨拶の後、観客を立たせて観客と一緒に踊りはじめたところでキャンディ・カルチュアル・センターを出る。

辺りはもう薄暗くなっていた。
車は宿泊のマハウェリ・リーチ・ホテルへ。時間は19:00頃であるが、夕日に染まったピンク色の古都は、なんともいえない幻想的な景色である。途中渋滞等もありながら、30分かかる。

マハウェリ・リーチ・ホテルはキャンディ郊外のコロニアル建築のデラックスホテル。リバーサイドという静かな環境でゆったりとくつろげるホテルである。個人的には、せっかくキャンディに来たのだから、古都の雰囲気を感じれるクイーンズ・ホテルの方が好きだ。設備の充実度はこちらの方が断然上であるが。ホテルに着いた時にはもう真っ暗である。部屋に入り、20:30から一人夕食をレストランでとる。ブッフェスタイルの夕食。レストランの 1/3くらいのスペースでは、イギリス人グループのパーティーで貸しきられており、そちらの方のスペースで料理をとっていて注意される。
夕食後、敷地内を散歩する。プールを中心とした建物は見事にライトアップされ、ムードがよい。部屋に帰る。旅も半ばにきたので、家に電話をかける。双子は元気だと聞いて安心した。明日のハードスケジュールに備え22:30に就寝。

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