海外旅行体験記 ∼ お客様やスタッフの、現地滞在レポートをご紹介!

1日目

今日は、関空発11:50のフィンランド航空で出発、ヘルシンキ乗り継ぎで現地時間17:35ロヴァニエミに到着。
そこから北へ車で約1時間30分のところに位置している「ルオスト」に19:30に到着する予定だ。
ルオストはアメジストの採掘などで知られる小さな町だ。

しかし、出発の約2時間前に関空に到着した時にはフライトの遅延が決定していて、予定出発時刻は14:45になっていた。
定刻より約3時間遅れ。
フィンランド航空が委託する荷物運搬会社のストライキが影響しているらしい。
ロヴァニエミまでは遅延したフライトに合わせて接続便の対応があるとのこと。
なんとか今日中にはルオストに到着することができそうだ。
こういうことは滅多にある訳ではないが、特に慌てることもなかった。
事情はどうあれ、仕方がないことだし、こういう時にこそ冷静にならなければ・・・と思うからだ。

ただ一つ心配なのは、関空で預けるスーツケースがロヴァニエミの空港に届くかどうかということだ。
荷物運搬会社のストライキはしばらく回避される見込みがないらしい。
今回は極寒地への旅行のため、出発前に揃えた防寒グッズなどは決して手放せない・・・。
通常よりも機内持ち込みの手荷物の量が多くなっても構わないとの事なので、自分の持てる範囲で着替えだの防寒グッズだのを手荷物にし、搭乗手続きを済ませた。
スーツケースを預けるときに"ちゃんと届きますように・・・"と念じながら・・・。

航空会社からお詫びとして、関空の一部のレストランで利用できる1,000円のお食事券が配られた。
出発までかなり時間の余裕があったのでランチをいただき、くつろいだ。

今回は同業他社の方々と7名での研修旅行。
関空で名刺交換をして、みなさまと一緒にランチタイム。とても良さそうな人たちで安心。
その後、6日間の研修旅行、みなさまと現地の方々にとてもお世話になった。

15:00関空出発。

日本からヘルシンキまでの時間はたったの約10時間。速い!!
フィンランド航空は欧州へは最速最短の航空会社だ。
機内のエンターテーメントは、各席にパーソナルモニターがついており、映画や音楽、ゲーム、子供向けのプログラムなど充実している。
ソフトドリンク、ジュース、水、ビール、赤・白ワインは無料だ。
機内食は、昼食と軽食だった。

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▲機内食
▲機内食
18:20ヘルシンキ空港到着。

空港では日本人スタッフが乗り継ぎのお客様の対応に追われていた。
フィンランド航空では日本からの到着便の時間に合わせて日本人スタッフが空港で出迎えて対応している。
こういった遅延などのトラブルがあった時には特に安心だ。

ヘルシンキ空港は、ヨーロッパ屈指の利便性を誇る空港として定評があり、最低の乗り継ぎ時間は35~40分を設定している。
空港での乗り継ぎはいたって簡単だ。
実際、2階の搭乗ゲートから1階の荷物検査の場所まではほぼ1本道なので迷うことはない。
荷物検査を抜けたら日本語の乗り継ぎの表示がある。再び2階のパスポート審査へ。分かりやすい♪
その後乗り継ぎ便の搭乗ゲートへ移動となる。


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▲荷持検査へ向かう通路
▲日本語の案内
▲パスポート審査
20:30ヘルシンキ空港出発予定。
20:15になってもフィンランド航空のスタッフは不在でチェックインも始まらない・・・。
どうなっているのだろうか?
近くにいた外国人のおばさんが21:10発になるわよ。と教えてくれたが本当なのか??
私も含め、日本人観光客はキョロキョロ、外国人観光客は全く動じずで、搭乗ゲートの床に座り込みトランプゲームをし始めるグループもいた。
結局、原因は分からずじまいだったけれど、約1時間ほど遅れての出発。
ちなみにフィンランドの国内線の座席はなんと自由席だ。早い者順!

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▲フィンランド国内線の飛行機
ロヴァニエミ空港に到着したのは23:30だった。

空港のバゲージ・クレーム(預けた荷物が出てくるターンテーブル)でしばらく待っていたが、案の定スーツケースは出てこない。
ロストバゲージだ・・・。
すぐにバゲージクレームタグ(飛行機をチェックインした際に、航空券の裏に貼ってある荷物の受領証)を航空会社の係員に提示し、 荷物が見つかった場合にすぐに手元に届けてもらうように申請した。
"ちゃんと届きますように・・・"と念じながら・・・。

その日ルオストに到着したのは深夜01:10だった。
本日の宿泊ホテルは「スカンディック・ルオスト」のログコテージだ。
暖炉とプライベートサウナがある可愛らしい広々としたお部屋。
ミニキッチンも付いていて、家族連れやグループにはオススメだ。
森の中の一軒家といった趣で建物や街灯が少なくオーロラ鑑賞にはピッタリだ。

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▲ホテルのお部屋
▲プライベートサウナ
今日は長い長~い1日だった。
サウナに入り、シャワーを浴び1日の体の疲れを十分に取り除き、しばらくの間コテージの窓からオーロラが現れないかと見ていたがいつの間にか爆睡してしまった。

出発前

今回は生まれて初めてのオーロラ鑑賞旅行♪
実は、海外で氷点下の気温を体験するのも初めてなのだ。
とっても楽しみ!!
でも少しだけ不安・・・。

オーロラ見られるかな・・・。
寒くないかな・・・。
写真撮影できるかな・・・。

???分からないことだらけだ???


疑問その① どんな服装ででかけたらいい?


冬のフィンランドは寒い。
今回はオーロラ鑑賞がメインだから特に寒い。
最近温暖化が進んでいて極度な寒さではないと言う噂も聞くが、今回旅するラップランドのロヴァニエミの12月の平均気温はフィンランド観光局発行の冊子を参考にしたところ、最高気温が-8.6℃、最低気温が-12.9℃だ。
そして、外はとっても寒いけれどホテルやショッピングモールなどは暖かく快適な温度で過ごすことができるらしい。
とっても寒がりの私は、何を着て行ったら、そして何を持っていったら良いのだろう・・・?

口コミ、インターネット、ガイドブックなどで色々調べてみた。

服装の基本は重ね着が良いらしい。
ただ着込むだけではなく、何枚か余裕を持たせて重ね着をして、衣服の中に空気の層を上手く作ると暖かいらしい。
凍傷にも気をつけたい。顔、耳、手などはなるべく出さないようにするのが良さそうだ。
そして、オーロラ鑑賞は雪の上で長時間立って待つこともあるので、足元の防寒が一番重要だ。

そこでオーロラ鑑賞の服装&グッズは以下のものを用意した。

☆服装
・高機能下着・・・保温性に加えて発汗性のあるもの
・スキー用のインナー・・・寒がりなので念のため
・ウールなどのセーターやカーディガン
・フリースのジャケット
・ウールのパンツ
・アウターパンツ・・・スキーウェアのような風を通さない厚手の防水のもの
・スキーウェアやダウンジャケット
結局私は、現地で防寒具をレンタルしました!とっても暖かいですよ~。

☆その他小物類
・手袋・・・写真を撮影するために、ぴったりフィットした手袋を用意。それだけでは寒いのでその上に大きいミトンの手袋を着用
・帽子・・・耳まですっぽり隠れるニット帽
・耳あて・・・耳が隠れない帽子の場合は必要。寒がりなので用意
・マフラー
・スキー用マスク・・・寒がりなので念のため
・タイツ、スパッツ
・靴下・・・綿の靴下とウールの靴下を重ね着するのがおすすめ
・カイロ・・・体にはれるタイプと携帯用タイプ。今は色んなタイプのものがあります。腰用や足裏全体と足の甲用のものなど・・
・靴・・・雪の上で立っている時間が長いので、靴底の厚いものでギザギザが大きいものでくるぶしまであるもの。
靴のサイズは余裕のあるものがよい。靴の内側にウールなどが付いているものが暖かい。付いてなければ、ウールの靴敷きを使うと
あたたかい。

疑問その② オーロラの写真はどうやって撮ったらよいの?


一生の思い出にオーロラを綺麗にカメラにおさめてみたい。
上手く撮れるかな・・・。
インターネットやガイドブックで調べてみると、オーロラ鑑賞に適したカメラは、長時間露出が可能なフィルム一眼レフカメラやデジカメ一眼レフカメラだ。それに加えて明るめの広角レンズが用意できればなお良いらしい。
もちろんコンパクトレンズでの撮影も可能だ。

後、色々気をつけなければいけない点がある。

注意1 寒さに弱いバッテリー
バッテリーの予備は多めに持っていく事が必要だ。
氷点下ではバッテリーの消耗が激しいのだ。
インターネットなどの情報にも載っているが、カメラにカイロを貼って保温するとバッテリーの持ちが良くなるみたいだ。
私は値段は少々高いけれど、低温から高温までの幅広い温度環境に対応できるリチウム電池を用意して、カメラにカイロを貼って使用。

注意2 結露にご用心
冷たくなったカメラをそのまま室内に持ち込むと結露してしまう。
私は、ファスナーの付いたビニール袋と乾燥剤を用意した。
寒いところから暖かい室内に持ち込むときに、そのビニール袋にカメラを入れ、カメラが自然に室内の温度になるまでそのままに置いておくと良い。

注意3 金属は危険
氷点下の世界で素手で金属に触れると危険。皮膚がくっついてしまうのだ・・・(汗)
カメラや三脚の金属面に触れる際は手袋は必需品だ。その他金属製の眼鏡も気をつける必要がある。

綺麗に撮るためのステップアップ・・・

撮影のポイント
ISO・・・400-800に設定
シャッター速度・・・15秒~30秒に設定 
絞り・・・開放絞り値が2.8に設定
レンズ・・・明るい広角レンズ

以上が一般的によしとされているポイントだ。
私はデジカメの一眼レフでの撮影。明るい広角レンズは持っていない・・・。
手持ちのカメラでよりよい撮影がしたかったので、念の為、メーカーの相談室に聞いてみた。←やりすぎ??(笑)
やはり、上記の撮影のポイントのような答え。
メーカーの方は「一般的によしとされて設定なので、色々な速度・絞りでお試しください」・・・という模範解答だった。←そりゃそうよね!

その他持って行って便利なもの
ペンライト・・・オーロラ鑑賞時は手元が暗いので便利。

疑問その③ オーロラ鑑賞時はお化粧してもよいの?


ラップランドは、寒くて乾燥も激しいので保湿が必要だ。リップクリームやハンドクリームは必需品。
お化粧もお肌の保護になるからした方が良さそうだ。
ただ、マスカラは凍ってしまってまつげが折れてしまうかも・・・という情報が・・・。
私はマスカラはしなかったが、マスカラを塗ったままオーロラ鑑賞にでかけた人がいたが大丈夫だったみたい。
-10℃くらいまでなら問題ないのかな?心配な方はマスカラは避けましょうー。


さて、準備は整いました♪
オーロラに出会うことができたらいいな。
それでは、行ってきま~す。